WEB問診
TOPへ

ケミカルピーリング

ケミカルピーリングとは

ケミカルピーリング酸などの薬剤を肌に塗ることで、古い角質や表皮を剥がし、肌の新陳代謝を促進する美容医療治療です。ケミカルピーリングによって肌のトラブルや老化の原因となるダメージを取り除き、肌のハリやツヤを向上させる効果が期待できます。
しかし、ケミカルピーリングの種類によって様々ですが肌に強い刺激を与える治療ですので、副作用やリスクもあることを知るのが大切です。
ケミカルピーリングを受ける場合は、信頼できる医療機関で、医師の指示に従って行うことが重要です。

ケミカルピーリングの種類

ケミカルピーリングには、さまざまな種類の薬剤がありますが、現在4種類に分類されます。

剥離深達レベル 剥離深度による分類名称 組織学的剥離の深さ
1 最浅層ピーリング 角層
2 浅層ピーリング 表皮顆粒層から基底層の間
3 中間(深)層ピーリング 表皮と真皮乳頭層の一部から全部
4 深層ピーリング 表皮と真皮乳頭層および網状層に及ぶ深さ

ケミカルピーリングの種類

参考文献
日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドライン(改訂第3版)

最浅層・浅層ピーリング

肌の表面の角質層を剥がすピーリングです。
グリコール酸やサリチル酸などのアルファヒドロキシ酸(AHA)やベータヒドロキシ酸(BHA)が主に使われます。
ニキビや毛穴の黒ずみ、くすみなどの軽度な肌トラブルに効果的です。ダウンタイムは少なく、短期間で繰り返し行うことができます。

中間層ピーリング

肌の表皮全層を剥がすピーリングです。トリクロロ酢酸(TCA)やジェシカピーリングなどが主に使われます。
シミや小ジワ、色素沈着などの中程度な肌トラブルに効果的です。
ダウンタイムは数日から数週間で、赤みやひりひり感、かさぶたなどの症状が出ることがあります。

深層ピーリング

肌の真皮層まで剥がすピーリングです。フェノール酸やクロロ酢酸などが主に使われます。
深いシワや傷跡、凹凸などの重度な肌トラブルに効果的です。ダウンタイムは数週間から数ヶ月で、痛みや腫れ、色素沈着などの症状が出ることがあります。

当院で導入している
ピーリング剤と各特徴

当院では、現在(2024年4月)下記の4剤を導入しており、それぞれの肌質とお悩みにあったピーリング剤をご紹介しています。

  • スタンダードピール
  • マッサージピール
  • プラピール(プラチナピール)
  • マヌカピール

以下それぞれの製剤の特徴になります。

スタンダードピール

サリチル酸を主成分とした日本人の肌質にあったマイルドなピーリング剤で、浅層ピーリングに分類されます。
定期的に行うと、ニキビが出来づらい肌質になります。やや皮膚が厚めで脂性肌の方は、2週間おきの短いインターバルで行う方法もおすすめです。

マッサージピール

TCAが主成分で、中間層ピーリングに分類されます。マッサージを加えるように皮膚に馴染ませます。
やや反応は強めですが、小皺、毛穴、ニキビ跡など物理的な凹凸への効果はとても高いです。
ダーマペンと組み合わせて薬剤を表皮の深いところに導入する「ヴェルヴェットスキン」で効果を高めることができます。

プラピール(プラチナピール)(プラチナピール)

日本ではまだ取り扱っているクリニックが少ない新しいピーリングです。
PHA(ポリヒドロキシ酸)、LHA(リポヒドロキシ酸)、プラチナが配合されたカクテル系のピーリングです。
しっかり角質の除去もしますが、コラーゲンの合成促進やお肌の鎮静、トーンアップも期待できます。
どんな肌タイプの方にも使え、カサつかずにもっちりするので、乾燥肌の方や、冬の乾燥した時期には特におすすめです。

マヌカピール

サリチル酸、グリコール酸、乳酸などが配合されたカクテル系のピーリング剤です。
高級ハチミツであるマヌカハニーが加えられていて、それに含まれるMGO(メチルグリオキサール)の高い殺菌作用でニキビ菌を殺菌し、保湿作用でお肌のハリを助け、創傷治癒作用でお肌の再生を促します。

ピーリング施術の施術間隔

ピーリング施術の施術間隔同一施術は、2-4週おきに行うのがおすすめです。 お悩み、肌質などを総合して、医師が最も効果的な施術頻度や回数を提案させて頂きます。

ピーリング施術の禁忌
(施術を受けられない方)

  • 妊娠中の方
  • 授乳中の方
  • 皮膚感染症のある方
  • 強い日焼けのある方
  • 皮膚の状態により医師が不適当と判断した場合
  • 角化促進作用のあるビタミンA誘導体などを外用、内服されている方
  • レーザー治療を2週間以内に行われた方

ピーリング施術のリスク・副作用

  • アレルギー
  • 紅斑(赤み)
  • 乾燥
  • 色素沈着
  • 接触皮膚炎
  • 皮膚感染症

ピーリング施術後の注意点

洗顔・メイクは当日から可能です。 赤みや、ピリピリとした感覚が施術後に出る可能性があります。
施術後に皮膚症状がある場合は診察が必要になります。 施術後は日焼け止めを使用するなど紫外線対策を行なってください。

ピーリング施術の費用

薬剤 料金(税込)
スタンダードピール 5,500円
マッサージピール 16,500円
マヌカピール 13,200円
プラピール 19,800円

ケミカルピーリングは、肌の再生を促す治療ですが、その分肌に負担をかける治療でもあります。
肌の健康を守るためには、皮膚科と美容皮膚科に習熟した医師による適切な診断と、製剤の選択が最も重要です。