シミについて
シミとは、紫外線への防御のために作られるメラニン色素が、局所的に濃く沈着してできる色素斑のことです。
日光黒子(老人性色素斑)、雀卵斑(そばかす)、後天性真皮メラノーシス(ADM)、肝斑などがあります。
日本人女性のしみのほとんどは上記の複数のシミが複合した状態(Aging Complex Pigmentation;ACP)(2010;山下らによる)であると言われています。
以下それぞれを解説します。
日光黒子
日光黒子は、皮膚の浅いところに生じる茶色い色素斑で、境界が明瞭なクッキリとした輪郭が特徴です。
大きいものができる場合もあれば、細かいものが多数できる場合もあります。
紫外線を浴びる部分に発生しやすく、顔、首、手の甲などによくみまれます。
レーザーへの反応は良好な事が多いですが、肝斑やADMと重なっている事も多く、その場合はシミの取れ方がまだらになる事があります。
雀卵斑
雀卵斑は、そばかすとも小さなシミを総称してそばかすと言う場合もありますが、正確には、遺伝的な要因で発生した細かい茶色の斑点が「そばかす」です。
白人に多く見られ、日本人では色白の人にできやすい傾向があります。 年齢的には、5〜6歳の幼児期からでき始めることが多く、成長とともに増え、思春期に濃くなります。 思春期以降はだんだん薄くなりますが、個人差があります。
後天性真皮メラノーシス(ADM)(ADM)
後天性真皮メラノーシス(ADM)は、後天性両側性太田母斑様色素斑(ABNOM)と言われていた色素斑の一種です。
日光や女性ホルモン、炎症などが関わって、潜在性真皮メラニン細胞が活性化することで発生します。
思春期から中年の女性に発生します。
両側の頬、こめかみ、小鼻などに、やや青みがかったり、灰色がかった色素斑として現れます。
厳密には「あざ」に分類されるので、保険適応でレーザー治療が可能です。
肝斑
主に中年女性の両側の頬に左右対称性に現れる、淡い境界の色素斑です。
原因は未だに明確になっていませんが、光老化を基盤としたメラノサイト異常が主たる病態と考えられていいます。
肝斑は内服薬、妊娠出産に増悪して、更年期には改善してくる傾向にあります。
当院のルビーレーザーによる治療は無効です。
ピコトーニングやフォトフェイシャルが有効であることもありますが、当院では原則的には・トラネキサム酸内服療法、・トレチノイン・ハイドロキノン併用療法を行なっています。
機械的刺激を減らすことも大切なので、生活習慣も確認させて頂くこともあります。
シミ取りレーザー治療とは
シミ取りレーザー治療とは、レーザー光をシミに照射してメラニン色素を破壊することでシミを改善する治療法です。当院では日本人の肌質に最も合っている「Q スイッチルビーレーザー」を使用しています。
シミ取りレーザー治療の副作用
シミ取りレーザー治療の副作用として、以下があります。
- 炎症後色素沈着
- 色素脱失
シミ取りレーザー治療の費用
下記の料金と別に、後療法セット(軟膏、創傷被覆材、テープ代)として1,100円(ガーゼによる処置を希望の場合は770円)別途でかかります。
サイズ | 通常価格(税込) |
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5mmまで | 7,700円 |
5mm〜10mmまで | 11,000円 |
10mm〜15mmまで | 16,500円 |
15mm〜20mmまで | 22,000円 |
20mm〜25mmまで | 27,500円 |
25mm〜30mmまで | 33,000円 |
30mm以上 | 33,000円 +1mm毎に1,100円 追加 |
シミ照射部位 (個数・大きさ制限なし) |
通常料金(税込) |
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両頬 | 66,000円 |
全顔 | 110,000円 |
片手 | 22,000円 |
*まばらで測定の困難なもの、試し打ちなどは、1shot 1,650円で対応します。
*手のシミ取り spot照射 1個 5,500円